Aomori Southwest Edge

青森県の西の南のはじっこから

相馬楼  

IMG_4915mc.jpg

実用的な建物ほど、時代に合わせて解体され建て替えられたり、リフォームをくりかえすなどして更新されて行きます。
実用性が求められない建物や価値の高い建物であれば、実用を超えて記念碑として大切に残されていきますが、そうして保存される建物は極めて少ないものです。
高度成長期からバブルにかけては、経済優先と娯楽の変化により解体の危機もあったのではないかと思います。
こう言っては語弊があるかもしれませんが、酒田市の繁栄が絶えることなく続いていたなら、この建物は今ここに残ってなかったのではないか。酒田市の急速な衰退と料亭の廃業が、建物を残した原因とも言えるかもしれません。

相馬屋は、平成7年に廃業し、建物が平成8年に「登録文化財」に登録されました。
明治大正期の建物は、なかなか重要文化財に指定されることが難しいようです。
たとえ昭和時代に建築的価値を認められなかったとしても、生活史としては十分に価値を見出すことができます。
「残す価値」があるかどうかと問われたときに、価値を上手に説明することは大変なことですが、
「残せば価値が増す」ことだけは言えると思います。

酒田市の繁華街から舞妓坂と呼ばれる坂を登ってすぐ、右手に朱色の塀があり、すぐに相馬楼と分かりました。
IMG_4840mc.jpg

IMG_4971mc.jpg

いいですね。京都の祇園のお茶屋さんにひけをとらないじゃないですか。
私のような一見さんでも入ることができます。
IMG_4964mc.jpg

ゆっくりゆっくり、中へ進みます。
IMG_4965mc.jpg

門をくぐる。
IMG_4928mc.jpg

ゆっくり。
IMG_4974mc.jpg

もういっかい外に出て(笑)。
棟の鯱は夜になると光るようです。
IMG_4941mc.jpg

IMG_4907mc.jpg

同じような写真ばかりですが(汗)
IMG_4886mc.jpg

IMG_4891mc.jpg

中に入ると廊下には真っ赤な絨毯が敷かれ、上品なお香の香りが漂い、綺麗な舞妓さんが受付をされていまして、
うっとりとした気分になりました。内部は「朱(アカ)」の色が心地よく、素晴らしい空間でした。
畳は紅花で朱く染められ、商売繁盛するようにと半帖(はんじょう)畳が敷きつめられていました。

明治26年(1893)1月28日、酒田の豪商17名が、ここの二階において新年会を行い、その中で宮中御宴の真似事をして新聞記者に通報され、不敬罪に問われた(相馬屋事件)そうです。
しかしさすが地元名士だけあって、警察に拘留されている間もどんちゃんさわぎの宴会を続けていたそうです。
その後の新聞記者がどうなったかが興味あります。

夜は営業していませんが、昼、予約すれば舞妓弁当をいただけるということなので、ぜひまた行きたいと思います。

IMG_4990mc.jpg
スポンサーサイト

category: その他

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://fujita244.blog.fc2.com/tb.php/285-490cb804
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)