Aomori Southwest Edge

青森県の西の南のはじっこから

旧料亭金勇  

能代市の金勇(かねゆう)です。
木材産地の威信をかけて、昭和12年に建て替えられたもの。
当時、東洋一とまで言われた「木都」能代の、木材にかける熱い思いと迫力が伝わってくるようです。

2階大広間の床の間。イタヤカエデの床柱。

色彩的な華やかさはありませんが、迫力のある建物です。
秋田杉の産地だからこそ可能な素材の使い方が随所に見られます。
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長さ9mの天然秋田杉天井。素材の素晴らしさもそうですが、現在の技術を持ってしてもこれほどの板を丸太から切り出すのは難しいようです。当時の優れた加工技術を知ることができます。
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能代の銘木屋の旦那衆は、如何に天然秋田杉が魅力あるものかを伝える(天然秋田杉を高く売る)ために、
上方を駆け回っていたようです。
先日掲載した酒田の料亭ももちろん知っていたはずで、それに負けない建物と気張ったものと思います。
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この5枚の板のうち、一枚だけ表裏逆に張られているそうです。
魔除けの裏張りでしょうか。私が見ても分かりません。そもそも表も分かりません。
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2階 大広間
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110帖の広さです。格天井に使われている杢板は畳1枚分の大きさ。1ユニットで4畳半の大きさです。
大きさの感覚が麻痺するようです。
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旧料亭金勇と「旧」がついているのは、2008年、廃業したためです。
現在は、市が管理し、今年いっぱいは一般公開されています。見学無料です。
廃業する前は、夜しか行ったことがなかったので、外観や庭の様子をまじまじと見たことがありませんでした。
料亭というと料亭政治とかなんとか会の会合とか、そんなイメージがついてまわるようですが、
こちら、田舎の料亭は、他よりちょっとだけ高い程度で素敵な料理を楽しむことができました。
もう料理を楽しむことはできませんが、建物だけでも長く残して欲しいものです。
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category: 能 代

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コメント

凄い床柱

凄い床柱ですね。我が家には到底無理です。人間の居場所がなくなってしまう。それにしてもイタヤカエデって、立派な体格なんですねえ。小錦みたい。

URL | AzTak #xZCYq0Xc
2012/07/14 08:49 | edit

昔々・・・

某団体の会合で、お昼にここでお弁当食べました。
確かに、天然杉の継ぎ目無し、一枚板の天井の記憶は
あるのですが、他はさっぱり(汗)。

造作は超立派ですが、外壁のあちこちに隙間があり、
冬は寒いだろうなぁと思いました。

URL | 青森太郎 #Jy816MOA
2012/07/14 10:54 | edit

いやぁ~素晴らしい v-405
天上の裏側と言うのでしょうか屋根裏でしょうか
忍び込めるんですね
棟梁の思いが何処かに有るんでしょうか

板屋楓ゴツゴツと良い木肌ですね
板にすると木目も綺麗でしょう
素晴らしい楽器が出来そうですが・・・不謹慎でした
建物の利用法が有ればいいですね

URL | ヤッターわん #-
2012/07/14 15:28 | edit

AzTakさんへ

この床柱を据えられる家はなかなかないと思いますね(笑)
100帖を超える大広間でも存在感を放つものを、ということで探したそうですよ。
こんなイタヤカエデ、私も見たとこがありません。
きっと、伐採されなければ巨木としてリストアップされていたものと思われます。
今の時代では無理な話ですね。
ただ、今年の大雪で、倒れた巨木が結構ありまして、ああいうのを本当は早期に発見して
山から出すことができれば、銘木として利用できるのですが。

URL | ちゅおりん #-
2012/07/15 09:05 | edit

青森太郎さんへ

そういえば、ちょっとお高いお弁当ありましたね。
廃業したため、もう食べられなくなりました(泣)。
冬は隙間風ぴゅーぴゅーですが、暖房をガンガンたいていたせいか、
寒かった記憶はありません。

URL | ちゅおりん #-
2012/07/15 09:08 | edit

ヤッターわんさんへ

天上の彼方に頭を出した床柱を見たような気がします。
棟梁の思いもしっかりあったような気がします。
しっかりカメラでとらえたような気もします。

記念碑的なものというのは、時に残酷なほど無駄使いをするものですね。
ただ最近は、時代を超えて残すべきものについては、
少しばかりお金をかけても良いと思うようになりました。

URL | ちゅおりん #-
2012/07/15 09:16 | edit

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